前回の投稿で、日本が急速に近代化した時代、明治維新があったことを紹介しました。今日はその続きです。
日本に住んでいると、平和ボケしませんか? 普通ならそう感じるはずです。しかし、今から140年前、日本が大変革した時代がありました。そんな昔の日本で何が起こったのか知りたくありありませんか? この記事は、日本に住んでいる外国人向けに、今の日本の形になったのは、過去に何があったのか? 私が独断と偏見にて、その大変革として注目された明治維新をわかりやすく伝えることを目的にしています。そのため、細かい政治政策や出来事は省略しています。
明治維新とは約10年間で行われた政治・社会改革である
ひとくちに明治維新といっても、その定義は難しいものがあります。旧幕府(江戸時代から続いた約270年もの政治体制)から明治になってから行われたさまざまな政治改革や社会改革までを含んでいるためです。
一般的には、1867年(大政奉還)から始まり、1877年(明治10年)の西南戦争の終わりまでの約10年間といわれています。(異論もあり)
国会の誕生!
国会とは日本の法律を作る場所であり、その法律を議論する場所です。
今の東京都千代田区永田町にあるのが国会です。
日本は◯◯総理大臣と呼ばれていますが、こうした大臣制度も明治時代に設計された仕組みになります。
国会議事堂 |
日本銀行の誕生!
明治時代は政府は慢性的な財政難に陥っていました。そこで政府の収入を増やして、政府に戻ってきた紙紙幣の処分し、紙幣の流通量を減らします。
日本銀行 |
日本国憲法の誕生!
内閣府ができたことで、日本の憲法も同時期に議論されることになります。日本は立憲国家となり、国民が選んだ政治家が国会で憲法や法律を作るという仕組みは明治維新時代に作られました。
電車の誕生!
1872年、日本初の鉄道が「新橋ー横浜」(約29キロ)開通しました。
日本の鉄道開始 |
東京大学の誕生!
1877年、明治政府は東京大学を設立しました。ちなみに、1868年にはすでに福沢諭吉により慶應義塾(現在の慶應義塾大学)が設立され、1875年には同志社大学の前身である同志社英学校が民間人により設立されています。
戸籍制度の誕生!
結婚とかする時に必要になる戸籍謄本(紙1枚に書かれた自分の住所や親のルーツのこと)も明治時代に作られました。
当時の壬申戸籍ですが、日本人の私が読んでも何が書かれているのかよくわかりません。 |
軍隊の誕生!
1872年に陸軍と海軍が作られ、当時は徴兵制度もありました。20歳になった成人男性は兵役の義務があったんですね。(今は兵役義務は廃止)
当時陸軍の制服 |
工場の建設ラッシュ!
当時、明治政府はさまざまな工場を建設し、全国各地で鉱山を開発しました。すべては近代産業を興して、富国強兵策を進めるためでした。
今は世界文化遺産になっていますが、当時建設された群馬県にある冨岡製糸工場 |
ということで、ざっと説明しましたが、日本は19世紀のある10年間でとんでもないほどの近代化をしたということです!!
この後は、日本はさらに富国強兵政策を推進することになり、中国で戦争を起こし、当時の中国「清」との戦争で勝利します。この勝利によって中国の権益を得ることになり、日本としては戦争=儲かる という間違った考え方が浸透していってしまいます。
その後は、皆さんも知る通り軍国主義に突入し、アメリカとの世界大戦にまで突入してしまった、、、ということですね。
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