今日のブログのテーマは、FedExのイノベーションというテーマについて書きたいと思います。
このブログについて
このブログは当初は一般向けに書いていましたが、今はデジタルスタジオの社内従業員向けです。人が増えたこともあり、ほとんど会社で会わない人や、リモートワークで全く会わなくなってしまった事もあり、社長の考えや思いをブログを通じて発信しようと思っています。デジタルスタジオ以外の方が読んだとしても、常に役に立つことを前提に書いていますので、何らかの参考にはなると思います。
越境ECで当社もお世話になっている海外物流を得意とする会社、FedExがありますが、この会社は1971年にフレッド・スミスによって創業されました。
彼はアメリカにある主要都市150に、翌日に配達するにはどうすればよいか?という課題について悩んでいました。彼がイエール大学在学中にFedexのもととなるアイディアは思い浮かんだそうです。
単純に計算すると、150拠点に翌日に貨物を届けるには、150拠点 × 149拠点 = 22350 台もの飛行機が必要です。
でも、こんな莫大な数の飛行機を用意することは現実的ではありません。
そこで、彼のアイディアは150台の飛行機を1カ所の空港に集める。
すなわち、預かった荷物をいったんハブとしてのメイン空港に集めます。その後、空港で配送先の各都市の貨物を持ち帰ります。
これにより、たったの150台の飛行機で翌日に配送するサービスが可能になりました。
これがFedexのイノベーションです。これは、フレッドスミスが21歳の学生時の思いついたアイディアだと言われています。実際にビジネスの現場で採用したのは27歳です。
私はこれがイノベーションの事例としはとても分かりやすいと思います。
イノベーションそのものは、特に新しい技術ではありません。イノベーションは既存の技術の組み合わせによっておこるということが理解できると思います。
この事例では、飛行機という航空技術と、ハブ空港という考え方です。
このFedexのイノベーションは後の物流業界に大きな影響を与えています。日本のヤマトや佐川急便も現在はハブを採用し、ハブを中心に貨物の最適化を図っていると思われます。
もう1つイノベーションがFedexにはありました。
顧客は自分で貨物を追跡することができるように、追跡番号をWEBで確認できるようにしたことです。これは現在では当たり前の話ですが、2000年当初としては差別化するための全く新しい取り組みであったのです。
今日はここまで。
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