2019年10月26日土曜日

モバイルアプリの未来 PWAの作り方〜既存スマホサイトのアプリ化 

先日、ウェブサイトをアプリ化する課題があって、いろいろ調べていくとPWAという2018年ごろから話題になっている技術に出会いました。

この出会いはこの10年ぐらいのテクノロジー基盤としては、かなりのインパクトがありそうなので、自分なりの知識で解説しておこうと思います。

クロスプラットフォームの問題


そもそも、アンドロイドとiPhone のスマホアプリ、それからウェブサイトとしてのスマホサイトの3つを開発しようと思うと、それぞれの開発言語が異なるので、開発者としては3つの言語とそれぞれのシステムの管理が必要です。


ネイティブアプリの開発の場合、iOSだと Swift で Androidだと Kotlinで ウェブサイトはHTMLCSSですね。これだと開発者泣かせということで、iOSでもAndroidの共通開発言語としてクロスプラットフォームという考え方が次に広まりました。有名なクロスプラットフォームとしては XamarinやReact Native がありますが、これもまた独自の言語に近いのでゼロから学習しなければならないし、ネイティブアプリのような体現ができるかといえば、微妙です、、。

PWAの登場


そんな過程で2018年ごろに登場したのがPWAです。
 PWAとは、「Progressive Web Apps」の略称で、モバイル向けWebサイトをGooglePlayストアなどで見かけるスマートフォン向けアプリのように使える仕組みです。


特別な技術は必要なく、既存のウェブサイトに数行のJavascriptコードを追加するだけでGoogleストアやアップルストアで見かけるネイティブアプリのようにユーザーは自分のスマホにインストールして使えるようにするものです。

PWAを既存のウェブサイトに実装すると以下のようなメリットがあります。

  • ネイティブアプリと同じく全画面で閲覧できる
  • プッシュ通知が行える
  • オフラインで閲覧できる
  • ファイルがスマホにキャッシュされるので読み込み速度が格段にアップする
  • 検索エンジン経由でアプリをインストールさせることができる
  • 管理者側としてはサイトの審査が不要


などなど、、非常にメリットが大きいのです。

Googleのケース事例として紹介されている、不動産検索サービスを提供するSUUMOの場合、
  • 読み込み時間75%短縮
  • プッシュ通知開封率31%
  • 検索エンジンでのランク評価に好影響
という結果がでています。

そのほかにも、NIKKEIやTwitterやスターバックスなども事例として紹介されています。

ブラウザの対応


PWAという仕組みはスマホのブラウザで動作するため、AndroidとiOSにそれぞれインストールされているブラウザの対応状況によっては正しく動作しない場合があります。

2019年時点では、Google Chromeは完全にPWAに対応しています。Safariについてはまだプッシュ通知ができない、バックグランド同期ができないなど課題が残ります。近い将来、AppleがPWAを完全サポートすることを願うばかりです。

PWAの作り方


前提条件としては、以下の条件です。

  • 最近のバージョン(74以降)のChrome。 PWAは単なるウェブアプリであり、すべてのブラウザで機能しますが、ブラウザレベルで何が起こっているのかをよりよく理解してインストール体験をテストするためにChrome DevToolsのいくつかの機能を使用します。
  • HTML、CSS、JavaScript、そしてChrome DevTools に関する知識。

1、manifest.json ファイルの作成

manifest.json というファイルを作成し、以下の記述をします。
{
  "name": "Weather", //ウェブサイトの名称
  "short_name": "Weather", //ウェブサイトの名称(短文)  "icons": [{
    "src": "/images/icons/icon-128x128.png", //128pxアイコンの場所      "sizes": "128x128", //サイズ定義      "type": "image/png"     }, {
      "src": "/images/icons/icon-144x144.png",
      "sizes": "144x144",
      "type": "image/png"
    }, {
      "src": "/images/icons/icon-152x152.png",
      "sizes": "152x152",
      "type": "image/png"
    }, {
      "src": "/images/icons/icon-192x192.png",
      "sizes": "192x192",
      "type": "image/png"
    }, {
      "src": "/images/icons/icon-256x256.png",
      "sizes": "256x256",
      "type": "image/png"
    }, {
      "src": "/images/icons/icon-512x512.png",
      "sizes": "512x512",
      "type": "image/png"
    }],
  "start_url": "/index.html", // アプリインストール後のURL転送先
  "display": "standalone", // 変更なし
  "background_color": "#3E4EB8", // アプリ起動時のブラウザの色
  "theme_color": "#2F3BA2" //テーマ色
}

Note: Chromeをインストールするには、少なくとも192 x 192 pxのアイコンと512 x 512 pxのアイコンを用意する必要があります。しかし他のサイズを提供することもできます。 Chromeは48dpに最も近いアイコンを使用します。たとえば、2xのデバイスでは96px、3xのデバイスでは144pxとなります。

2、ウェブアプリマニフェストへのリンクを追加する

アプリの各ページに<link rel="manifest"...を追加して、ブラウザにマニフェストについて通知する必要があります。 index.htmlファイルの<head>要素に次の行を追加します。

public/index.html


<!-- CODELAB: Add link rel manifest -->
<link rel="manifest" href="/manifest.json">


3、iOSのmetaタグとアイコンを追加

iOSのSafariはウェブアプリマニフェストがまだサポートされていません。そのためindex.htmlファイルの<head>に伝統的なmetaタグを追加する必要があります。

public/index.html


<!-- CODELAB: Add iOS meta tags and icons -->
<meta name="apple-mobile-web-app-capable" content="yes">
<meta name="apple-mobile-web-app-status-bar-style" content="black">
<meta name="apple-mobile-web-app-title" content="Weather PWA">
<link rel="apple-touch-icon" href="/images/icons/icon-152x152.png">


4、アドレスバーのテーマカラーを設定する

PWA監査で、Lighthouseはアプリの「 アドレスバーのテーマカラーが設定されていない 」と指摘しています。ブランドの色に合わせてブラウザのアドレスバーをテーマにすると、より没入型のユーザー体験を提供できます。
モバイルでテーマカラーを設定するには、次のmetaタグをドキュメントの<head>に追加します。

public/index.html

<!-- CODELAB: Add meta theme-color -->
<meta name="theme-color" content="#2F3BA2" />

基本的には以上の実装で終了です。各種パスはサイトの構造に合わせて変更してみてください。また、もっと詳細にスマホアプリとウェブサイトの統合を行う場合は、Googleが提供しているドキュメントに はじめてのプログレッシブウェブアプリを参照してみてください。



AppleはPWAフレンドリーに近づくか?


答えはおそらくYESです。いずれにせよ、AppleがPWAテクノロジーに近づき、それに近づいていることは大きな一歩ですね。iOS 12.2およびiOS 13ベータ版のPWA対応は多くの人が待ち望んでいたことですので。

PWAはモバイルアプリケーションの未来だと考えています。ネイティブアプリケーションは今後数年後、PWAを基本としたウェブアプリに置換えられ、ネイティブアプリはウェブサイトと完全な組み合わせになる可能性があると思われます。


結局のところ、Googleはこの点で先導的であり、常にProgressive Web Appsの開発を推進しています。PWAについては今後もウォッチを続けていこうと思います。最新記事についてはメルマガを購読していただけると助かります。










2019年10月11日金曜日

越境ECビジネスモデル塾

To: デジタルスタジオのサービスをご利用しているお客様へ

Live Commerceでは今月から週1回のメールマガジンを配信しています。以前は私が行なっていたので月に1回がやっとでしたが、担当者が引き継いていただく形になって、これからは週1回の配信です。

メールマガジンのコーナーに作ってもらったのが、越境ECビジネスモデル塾です。
これは、私が経験した越境ECにおけるマーケティング施策の過程で生み出した企業単位での個別のビジネスモデルを紹介します。まあ、ビジネスモデルというか、個別のマーケティング施策と言ったほうがいいかもしれません。それが結果的に企業単位での独自性の高いビジネスモデルになった形ですね。

基本的に越境ECマーケティングは 広告 → LP → 売上 という流れは国内ECと同じです。

ただし、商材によってユーザーの属性が全然違うので LP → 売上 の導線に至るまでに教育させるべき手段が異なります。

消費者は広告を見た後に、その日に注文する人がだいたい46%、12日から30日後に注文する人が23%という数値があります。これは私が直接管理してい越境ECサイトなのですが、広告を見ても後日注文する人は全体としては54%もいるのです。広告を見た人の2人に1人の割合です。

マーケティングの施策としては、広告を見てから2日から30日の間にユーザーにどんなアクションを起こすのかが重要になっています。

一般的にはユーザーとしての足跡を残してもらう仕掛けをLP内に設置しておき、たとえ当日に注文されなくても再訪してもらえるようにしておくのです。

  • メールマガジン登録してもらう
  • SNS登録してもらう
  • リマーケティング広告で追いかける

ただ、ここからが問題です。
広告を見ても後日注文する人(広告を見た全体の54%)に対して、どんな内容のメールマガジンやSNS投稿にするのかです。


メールマガジンにしてもSNS投稿にしてもコンテンツを考えなければなりません。創造(想像)が必要です。

そこで私はクライアントとよく話すのが、

  • メールマガジンの内容(薄い、濃い)は気にしない。とにかく書く、配信する
  • SNSの内容は気にしない。とにかく投稿する

ということを強調します。

というのは、商品の販売に結びつくようなセールスレターは、良質な教材を使って教育された人でないと、書けません。

普通の人が書けるレベルの文章は、商品のちょとしたうんちくか、「かっこいい」とか「かわいい」といった自分がその商品に対して主観的に思うことぐらいではないでしょうか。実際書くとしたら。


世の中のメールマガジンと比較すれば非常に薄っぺらい内容なので、「こんな程度でも配信して大丈夫なのか?」

とよく聞かれますが、全然問題ないと思います。


なぜかというと、文章には他人の言葉自分の言葉があり、人の感情を動かすのは、自分の言葉だからです。自分の言葉は一見薄っぺらそうに思われがちですが、共感されます。

説明します。


他人の言葉とは、その通り誰かが言ったようなことです。まあ、本に書いてあるようなこともそうですね。他の誰かが言ったようなことを焼き直しして自分の言葉に置き換えた内容です。他人の言葉はほとんど響きません。


先日私が買った朝食用のナッツです。



これを紹介するときの他人の言葉。

オーツ麦に自家焙煎された玄米を加えたグラノーラベースに、シールド乳酸菌が500億個入った、甘さ控えめでより健康志向のグラノーラです!!
保存料・着色料・香料は無添加で牛乳や豆乳と一緒に、またはヨーグルトやアイスクリームなどにトッピングしてお召し上がりいただけますよ!!


これを自分の言葉にするとこうなります。

恥ずかしながら、自分はお腹が弱いのであまり食べたことないものを口にすると、昼食後とかに下痢になることがった。ただ、これを朝食としてとるようになってから、お腹の調子がめっちゃいい。下痢もほとんどしなくなったし体もなんとなく軽い感じ。仕事中にお腹痛くなると最悪、仕事集中できないしね。


公式サイトやSNSやブログなどの公にさらす場合は、他人の言葉。
メールマガジンで読者と1対1で送るなら自分の言葉。


私は公式サイトに掲載する文言とメールマガジンに掲載する文言は全く別です。
メールマガジンは読者と1対1なので、自分の言葉でもっと自分を深く知ってもらうように書きます。

自分の言葉で書いた文章は、いままで多くの企業担当者から反応をいただきました。
やっぱり、自分の言葉は人の感情を動かします。

話を戻しますが、広告を見ても後日注文する人(広告を見た全体の54%)に必要なのは、自分の言葉をとにかくニュースレターを介してユーザーに届けることです。


たとえメールマガジンのコンテンツの質が最初は低くても1週間に1度でもそういった言葉をユーザーに届けることができるようになれば、立派なマーケティングです。まずは、これが基本中の基本。

これができるようになったら、少しづつメールマガジンの内容を良質なものにしていけばいいのです。

最初から、きれいな商品画像やビジュアルを用意する必要はないと思います。

大事なことは、自分の言葉で一定の間隔で続けることです。
継続すれば、そこからどうやって改善していけばいいのか、すぐにアイディアが浮かぶと思います。


















フィリピンで求人

To : デジタルスタジオのサービスをご利用のお客様へ

当社ではフィリピンで求人をしているのですが、現在は技術系ではなくデータ入力というデスクトップワークの職種で求人をしています。ECサイトの商品登録をする担当者ですね。


Indeedで求人をしているのですが、1日300円で1週間求人広告をしたところ、100件以上の応募が殺到します。

フィリピン国内でIndeedで求人


Indeedの機能でスペック、学歴、保有資格、居住地などでいろいろフィルターをかけることができるので、採用側としては高スペックの人材を選べるので、日本を一歩出るだけでまったく求人の市場環境が違うことがわかりますね。

日本の1/3のコスト感で同じ仕事ができます。

システム開発やデスクトップ作業など、フィリピンの人材を活用して御社業務も一生に最適化できる提案が可能です。 ⇨ フィリピンオフショア開発





2019年9月29日日曜日

オフショア開発

To: デジタルスタジオのサービスをご利用のお客様へ


当社は、自社で100%子会社となるフィリピン開発会社を持っています。
あまりフィリピン拠点の話をすることがないで、本日はフィリピンで稼働しているシステム開発について、どうやって会社を成長させるのかお話ししたいと思います。


オフショア開発の始まり


私が初めてフィリピンでオフショア開発をしたのは2012年です。


PHPなどのプログラムの開発をフィリピン現地の日系企業に発注したのが最初です。実はその前にも中国大連でオフショア開発を3年ぐらい行なっていた経験もあるので、オフショア開発は私にとってはもうすっかり馴染みのある開発手段となっていました。


当社は元々オフショア開発を使っていた立場でした。使っていた立場なので、外国人にどんな開発が得意で、とんな開発が不得意なのかもその過程の中でよくしっています。


結果として、今は自社のリスクで会社設立から従業員をフルタイムで雇い、給与やらベネフィットと呼ばれる福利厚生まで払って運用しているのですが、やはり自社で雇用して、私が理想とするエンジニアを育てたほうが他社のオフショア開発を利用するよりも何倍もよいのは今でははっきりしています。


そもそもなんでオフショア開発?


ウェブサイト上で何らかのシステムなりサービスを提供している場合、特にECサイトなんかでは必ず機能の追加・既存機能の拡張などいろいろな業務要件が入ってきます。


経営ボードや内勤オペレーターから要求される業務要件に対して、スピーディーにシステムに機能を追加していくには、社内にエンジニアを雇用して常駐して開発してもらうのか良いのですが、そこにはウェブサービスを改修するだけの内部コストが凄まじい金額で上昇してしまいます。


そこで2000年ごろから日本企業は中国の大連、北京、上海を中心に海外でシステム開発を依頼する企業が増えたというのが大きな流れになっています。


その後、中国沿岸部の開発コストが上昇する流れを受けて、フィリピン、ベトナム、ミャンマーと開発地域をより低コストな国へ移動していったのが今日までの流れです。


現在、「オフショア開発」と検索するとフィリピン、ベトナム、ミャンマーのいずれかの地域でオフショア開発を提供している日系企業の会社がヒットします。

当社もフィリピンを拠点にしたオフショア開発を提供しています。

オフショア開発に失敗すれば、コスト圧縮どころか痛手のでる想定外の出費も


オフショア開発は、究極的にはコスト圧縮です。
要件通りにシステムが完成し、特に大きなバグもなく稼働に漕ぎ着ければ、オフショア開発としては成功です。


オフショア開発で用いられる開発手法はアジャイル型開発が一般的で、システム開発をガンガン回し、同業他社に比べて早いリリースサイクルでサービスを市場に提供できますから、ウェブサービスを提供する企業としては、競争優位の点でアドバンテージを持ちますよね。

※システム開発におけるアジャイル開発とウォーターウォール開発の違いについて



ただ、システム開発の現場でのコスト圧縮やリリースまでの超短納期案件はセブンペイのシステム開発失敗のニュースで目立ちましたが、短納期で無理な業務要件を詰めすぎた結果、クレジットカード情報で外部から攻撃を受けて情報漏洩など、プロの開発者から見ればありえない副作用もでてしまうのです。

その火消しにかかるコストが、コスト圧縮を目的に採用したオフショア開発だったのに、逆効果となてしまいかねません、、。


これはオフショア開発に特定されることはありませんが、安い・短納期というのは、品質管理に関するコストを圧縮するわけですから、メリットと引き換えにデメリットもあるわけです。

この辺りの洞察なしに、オフショア開発を「素早い対応が売り」、「低コスト」などを謳ったコストばかりを重視する結果、オフショア開発先を一歩間違えれば、システム開発の失敗に終わり、かけたコストに対するパフォーマンスを回収できないものになってしまいます。


オフショア開発で失敗しないための考え方


そこで、システム開発でオフショア開発を採用した際に、失敗しないための鉄則のようなものを私の経験から描いてみようと思います。

現地責任者がコードが書ける現役エンジニアであるかどうか


私は、そもそもオフショア開発を長年発注していた立場です。同時に現在はオフショア開発を提供している立場の両方を経験しているので、企業の担当者からみた場合の視線で厳しく評価することができます。



まず、大前提ですが、オフショア開発で成功するか否かの最大の基準は、現地(もしくは日本の)にいる日本人の責任者が、単なるオペレーターや翻訳的な窓口の人ではなく、現役のエンジニアであるかどうかはとても大事だと思います。


私が過去にオフショア開発として発注していた中国大連とフィリピンセブの会社はいずれも担当者はエンジニアの人であり、コードが書けるエンジニアでした。


現場を務める担当者が日本人で、英語がビジネスレベルでコードも書けるエンジニアであれば、ほぼ即答できるのでオフショア開発としては業務は推進できますが、英語ができるだけとか、コードが書けるだけ、、といったどちらかのスキルしかない場合は、コミュニケーションエラーでどこかで炎上する可能性があります。


担当者がエンジニアであれば、初めての商談で、しかもその場で工数や実現するための難易度、さらにはどうやってビジネスをより成長させるかまで話することができますよね。
私はポイントはここに全てあると思っています。


オフショア開発として開発先に発注する前段階で、担当者がどこまでその業務システムを理解してくれるかが鍵です。


大学でコンピュータサイエンスの学識もない文系の人が担当したところで、具体的な話もできないし、ビジネスモデルの話をしたところで、具体的なコードの実装までは話せないので、そういう人が担当すると、開発は淡々と進んでいるものの、言ったこと以上のパフォーマンスが出ずに、あまり成長を実感することができません。


要はシステム開発はしてくれているのだけど、ビジネスを成長させるための提案がシステム開発の現場から話が上がってこないというか、、そういう感じです。


システム開発のコードは経営戦略そのものであることを理解しているかどうか


最近、セブン・イレブンが導入した 7pay というペイメント・システムの脆弱性をついた犯罪が起こるという事件がありました。誕生日と電話番号さえ分かれば、パスワードをリセット出来てしまうという、ごく初期的な設計上のミスがあったため生じた事件ですが、「なぜこんなことが起こったのか」の根本原因をさぐり出し、そこから直す必要があると感じています。


日本のコードを書かない上流のエンジニアが設計し、コーディングはオフショア開発先の下請けに任せる上下関係の意識が出来上がってしまうと、コーディングしている最中にいろいろな問題が見つかった時に、上の人に言える立場でないので、仕様書に文句をつけることができなくなってしまいます。


私もそうですが、コーディングしている最中はいろいろなアイディアやもっと良いやり方がどんどん浮かびます。なので、最初に仕様書を書いたとしても、すぐに古いものとなってしまいます。


最初に仕様書を書いた人間がすべてを牛耳っているような経営戦略はとても古い体質であり、そんな会社がいまだに大手には存在しています。


コードは経営戦略のつまっているものであることをもっと経営者は理解すべきです。
私はアイディアはコーディングしているにどんどん変化するものなので。

ユーザーインターフェースの設計ができるか


オフショア開発の中でも多いのが、ウェブ系システム開発だと思います。
ウェブ系は一般ユーザーが利用するフロントエンドと、アルゴリズムが走るバックエンドの2つに分かれます。


画面のインターフェースには、ユーザーの目的達成のために必要とされるインターフェースが必要ですが、過去にオフショア先に委託した時にはこのインターフェースを設計できないエンジニアがほとんどだったというのが私の印象です。


こちらがモックと入力必要項目を作りプロトタイプとして渡しても、確かにその通りに設計はしてくれるものの、フォームUIなどの細部にこだわるエンジニアはほぼ皆無でした。

言ったことはやるが、そのままの状態ではとてもプロダクトとしてリリースさせることができないレベルです。

そこで学んだことは、オフショア開発は、アルゴリズムだけ完成させて、ユーザーインターフェースはある程度日本でもう一度完成度を高める作業を行った方が効率的であるということでした。

やはり、文化の違いや言葉の違いがあるため、仕様書があるものについてはその通りに作ってくれますが、ユーザーインターフェースのような使い勝手の部分については、気が利くエンジニアとそうでないエンジニアがいることは事実なので、ここは日本で詰めた方がよいでしょう。




オフショア開発について説明しましたが、私としては自社のプロダクトをオフショア開発で今でも開発していますし、一方で企業としてもオフショア開発を提供する立場でもあるので、今後も活用していただける企業が増えてほしいと思います。



デジタルスタジオのオフショア開発サービス


デジタルスタジオのオフショア開発サービス


当社はフィリピンのマカティーというフィリピン最大の商業都市にオフィスを構えています。日本の新宿や東京駅周辺のような商業都市です。

YoutubeでMakatiのイメージがありましたので、これをみていただくとイメージがよくわかると思います






現地のウェブサイトもあるので、ぜひみていただければと思います。

Limder というeBay Lazada Amazon の在庫連携システムを開発したり、ECサイトを開発したりしています。


フィリピンでオフショア開発を検討している方は、ぜひご連絡ください!
いろいろと、ビジネスがどう成長できるか、私なりに戦略支援させていただければと思います!!








2019年9月28日土曜日

人工知能による商品のレコメンド機能

To: デジタルスタジオサービス利用者様


現在、デジタルスタジオでは越境EC事業のソリューションとしてLive Commerceの越境ECカート以外にも、いくつか同時並行的に社内プロジェクトが動いています。まあ、どの会社にでもあることですが、私はプロジェクトの方向性決め、実際のプロジェクト毎に担当者を決めて、やっていく感じです。


で、今一番ホットなのが、人工知能による商品のレコメンド機能です。
要は、amazonのトップページにある、あの機能ですね。


1つの商品をクリックすると、それに関係性の高い商品が次々に提案されるやつです。


今、世の中でパーソラナイズできている通販サイトはamazonぐらいではないでしょうか。

ヤフーも楽天もまだ全然できていませんし、zozoもそもまで解析がすすでいるとは思えません。


amazonが圧倒的に個人にパーソナライズされたサイトになっているので、amazonの中から知らない商品が提案されたりすることが、購買体験以上の質の高いユーザー体験につながっていると思います。


で、当社もそれをまずはDiscovery Japanのサイトに統合すべぐ、いろいろ実験しています。AWSとGoogle Cloud Platformにはすでに開発者向けにAIが簡単に使えるようになっているので、これらの機能を活用してやっています。




2019年9月27日金曜日

中国人のKOLでのプロモーション

To: デジタルスタジオサービス利用者様


社内で今年上半期に行なった中国人によりKOLプロモーションのナレッジが結構溜まってきています。


Live Commerceのお客様には直接的なサービスとしては一切告知していませんが、カスタマーサクセスプランで一部のお客様から要望があり、今年になって数回KOLキャンペーンを行いました。


社内で協力していただいた香港と台湾の社員さんが、KOLの選定から価格の交渉、実際のプロモーションの細かい点までやり取りさせていただいて、かなりのナレッジになってます。


ということで、当社としては、中国市場でのKOLをサービスとして近々リリースしたいと思います!


詳細はLive Commerce 公式サイトにて後日公開予定です。





2019年9月9日月曜日

越境EC セミナー情報

To: デジタルスタジオサービス利用者様

10月23日に越境ECの最新セミナーが開催されます。
場所はさいたま市で行います。詳しくはリンク先をご覧ください。

https://www.live-commerce.com/seminar/cross-border.html


今回のセミナーですが、非常に濃い内容になると思います。
その前に、勘違いして欲しくないので、当社のスタンスを明確にしておきたいと思います。


まだ市場では少子高齢化なので越境ECやりましょう、、的な啓蒙活動している会社とかあります。そういう会社に限って、自分たちでほとんど越境ECサイトを運営したことも、マーケティングしたこともない人が集まって、最初の立ち上げ費用だけチャージするっていうのがオチです。


当社の越境ECセミナーは私と大谷さんの2名で今回も行います。
売上はすでに毎月数千万を越境ECで売上ており、年間10億レベルの事業を越境ECで作り、運営しています。現役の越境ECセラーと現役のシステム運用会社の2名がセミナーに登壇するので、啓蒙とかそんなのとは訳が違います。


越境ECでも月商数百万なら、私たちの運用するメソッドで数ヶ月で到達は可能です。
このメソッドを当社の既存顧客にも使っています。もちろん、そのやり方で売上ゼロから数百万にささっといけます。


問題は、会社として第2の事業の柱にするべく、数百万から数千万、億単位の売上を作れる事業にすることです。


ですから、セミナーでは戦略的なことも話しますし、データの作成方法や、各モール間の在庫の連携、データフィードのCSVファイルの連携など、ものすごい細かい点も話します。

大抵の人は、ITの事は自分は苦手、、、とか言っていますが、そういう人はこのセミナーには来ないでください。

セミナーは億の売上を手にしたい起業家、経営企画室担当者や経営者に来て欲しいです。


実際に、事業が開始されると、細かい作業はたくさんあります。
でも、そうしたことをやらないと売上が作れません。


私と大谷さんは売上を作っていく過程の全てを経験し、今も億から数十億の壁に越境ECという海外向けネット通販という1チャンネルだけで挑戦しています。


ノウハウや体験談は現在進行形であり、極めて濃いセミナーになると思います。なにせ、毎日現役で売上を作っている人物がそのまま登壇します。


企業担当者ではなく、起業家2名が登壇です。
勢いが違います。


かなり、アイディアもぶっとんだものが出ると思います。


自社サイト+Amazon+ebay+Lazadaが最低レベルです。


ここまでやるのに、半年もいりません。


3ヶ月で形にし、まずは数百万レベルが最初の壁です。


手を動かした人だけが手に入れられる領域があります。


世の中のほとんどは、せいぜいサイトをつくって、モールに登録して、コンサルフィーチャージされた終わります。


事業になったようななってないような、よくわからない状態で、、、でも海外とビジネスができた、、、なんてレベルで終わります。


私のやり方は、億のビジネスを作れるメソッドを知っています。

10月23日、ぜひお待ちしています。
席は30しかないので、あっという間に埋まってしまう可能性があります。

では!


https://www.live-commerce.com/seminar/cross-border.html




2019年8月30日金曜日

評価制度

To: デジタルスタジオ従業員の皆様へ

当社でも本格的な評価制度を開始することになりました。
6月から8月末までは試運転ということで、テスト的に行ってきましたが9月から本当の意味で評価開始です。

部署ごとに評価項目は異なりますけど、基本はLive Commerceを使っている全顧客の流通総額を上げること。流通額が上がれば、顧客も従業員も当社もすべてが幸せになります。
経済活動が活発になっているからです。

その流通額という最終的な数値目標を達成するためには、それを達成するための重要業務があります。

重要業務とは、社長である私が何をすれば会社の業績が上がったのかを項目ごとに細かく分解して、その仕事に対する優先順位のようなものをつけたものです。

社長の私と同じことがもっと上手にできるようになると、会社は確実に業績が上がります。よく、それは「社長でないとできない」という考え方の人がいますが、確かに一見、その仕事は属人的でその人でしかできないと考えがちです。でも、よくよく考えていると、属人的な組織というのは、新陳代謝もなく、その人が常に同じ仕事をし続けるので、組織としての成長はありません。他人にその仕事を教える文化もないので、永遠にその人が仕事を抱えることになります。

まさに当社がその状態でした。つまり、私が何年も仕事を抱えていて、それを社員に教えたり、業務の平準化を行わなかったので、社長は顧客創造という仕事を実はしているようでしていなかったりするのです。

忙しいそうにしている社長は、多分今の私の考えと似ているのでないかと思います。自分で仕事を抱えて、それを外部に出さない、マニュアルも作らない、その仕事に評価も与えない、、、そういった会社は何年たっても、やっぱり大きくなりません。まさに、それが当社だったので。

で、社長と同じだけの重要業務を行うためには、その業務を行うだけの知識・技術が必要になります。例えば、プログラミングの知識や営業技術、見積もり技術などです。これらの高度な知識と技術が備わって初めて重要業務は行うことができます。ですから、社長の私としてはこの知識・技術を教えること、そしてそれをベースに重要業務を行えるように社員をトレーニングすることが私の最大の仕事になると思います。


数値目標とは、知識・技術に支えられた職能に対して評価され、その人が行う会社が重要と定めた業務に対しても評価され、最終的にそれが数値目標につながります。

評価制度では ①知識・技術 ②重要業務 ③数値目標 の三点でそれぞれ評価が行われます。

数値目標はそれぞれ部署や個人により微妙に異なりますが、会社で設定したKPIをウェブで閲覧できる仕組みを作りました。まあ、毎日見るのは私ぐらいでしょうけど。

私はこの本を参考にして、重要業務と成果など細かく成長シートを作成し、KPIがモニタリングできるオンラインツールも私が作りました。


これは、Live Commerce の契約者数がリアルタイムでわかります。




これはカスタマーサクセスプランの売上、目標売上に対する毎日の到達率とか、そういうのがすぐにわかるようになってます。なので、広告とかでキャンペーンやって当たればすぐにこの数字に跳ね返る感じです。株価ボードを参考に作りました。



これは、個別のプロジェクトの進捗率、誰がプロジェクトのリーダーで、今誰がボールを持っていて、納期まであとどれくらいなのかわかるようになっています。



とにかく、9月からやってみましょう!!

2019年7月16日火曜日

内勤者のテンションを上げる仕組み

To: デジタルスタジオ従業員の皆様へ

ちょうど1年前ですが、ダイエットのためジムに通っていた期間があります。その時に、写真のような各会員さんの心拍数が全員で見えるモニタが大きくありました。



このモニタには、心拍数に応じてモニタの色が変わります。心拍数が低ければ色もグレーや青といったまだ余裕を示す色合いになり、心拍数が80を超えるとオレンジ色、赤色となるので、ジムに参加している会員の運動量をトレーナーは瞬時に確認することができます。

大企業から選ばれる存在に

To: デジタルスタジオ従業員の皆様へ

今、カスタマーサクセスプランのお客様には大企業のお客様が増えています。
当社の販売ノウハウをご理解いただき、当社の販売ノウハウ への理解と、やはり海外販売という難しい壁を攻略し、それなりの結果をだしてきたからでしょう。同じ商売でも全く成長していない企業もいますが、どの業界でも成長できるのは、その業界のトップだけだったりします。

大企業から選ばれる存在になったことは嬉しい限りです。


2019年6月22日土曜日

次の階段を登ること

従業員の皆様へ

会社が成長している。

当社の主力商品の価値が凄いわけではない。別にこの1年で今までにない機能をリリースしたりとかもない。大きな要因はカスタマーサクセスプランだ。

デジタルスタジオはいわゆるIT企業が自社ソフトを認知させるために使ってきたフリーミアムというモデルをやめた。無料で提供して、高度な機能については有料というやつだ。これは有料になってくれた1%のお客さんの売上でビジネスを作るものだが、その逆の減少が起こっている。一番高いプランのお客様が多くなった。それが今の成長につながった。

ツールの売り切りを止めて、顧客のビジネスゴールに責任を持つカスタマーサクセスプランに顧客がついてきた。みんなにはその責任が日々ふりかかっていると思う。情報システム部には、Live Commerceの機能について高い要求が私からじわりと行くようになったし、マーケティングを担うオペレーション部には細かい広告運用のテクニックと広告の先にいる消費者を洞察する想像力を求められるようなってきた。

社内の業務はこの1年で急速に内容に深みを増したと思う。
おそらく、仕事のストレスも上がっているはず。

フィリピンの会社も作ったし、今は中国の会社設立に向けて動いている。
人とのコミュニケーションする時間が増えたので、場合によっては摩擦も生じたと思う。

でも、行為して成長をする過程でも離職者はいない。
みんな、協力してやってくれている。

私は日々感じる。

カスタマーサクセスプランは勉強に例えるなら、応用問題にチャレンジしているのだと。
応用問題は、基礎がないと解けない。

はじめは1人でやってみて、できなければ全部やる必要はない。2人で3人で時にはやってもいい。

応用問題を複数の人数(チーム)で解くときに必要なのは、個々の考え方や持っている情報の整理、優先度など共有しなければならない。

そこで必要になるのは、人と人との他愛もない、本当に単純でシンプルなコミュニケーションから始まる。「昨日、夕食何食べた?」この会話から人と人とのまずはゆるい会話が始まり、そこから互いの信頼関係や考え方をお互いに理解し、関係構築が始まる。

私はこの他愛もない話が、応用問題をチャレンジするときに、結構重要だと感じている。
1つの問題がクリアした次に、また次の問題が出てくる。

こうした会話もできない相手同士が応用問題にチャレンジすると、人と人との摩擦・衝突が発生する。冷静に考えれば解ける応用問題であるにもかかわらず、その問題解決以前に人同士の問題にすり替わってしまうことがある。


ビジネスは永遠と問題が続く。終わりはない。
でも、私達はこれをクリアしているから、顧客はついてくるし会社は成長できたのだと思う。

ここで1つ大事なことは、応用問題を解くには、人と人の基本的な、最もシンプルなコミュニケーションなくしては次の階段を上がれないってことだ。


難しい仕事をするとき、次から次に応用問題がでてくる。
これをクリアできるかどうかは、今いるデジタルスタジオの個々の人たちの簡単なコミュニケーションが基礎になっているということだ。


そんなことは感がたことはないと思うが、問題が難しくなるほど、1人でできる可能性には限界がある。だからこそチームで解決が必要だ。でもチームの力を発揮するには基礎となるシンプルなコミュニケーションだったりする。





2019年6月10日月曜日

会社のブランディング

会社のブランディング

会社のブランディング施策で、いろいろやってとりあえずたくさんお金を使いました。
これから、HPやらいろいろな媒体に制作したものビジュアルをアウトプットするのですが、その過程を待つのも、ビジネスとしては楽しみの一つです。
なにせ、今まで全くやったことのないことを社員にもやってもらったので、顧客・従業員・取引先がどんな反応を示すのか、ワクワクします。

2019年6月5日水曜日

海外販売、化粧品などの単品通販ECサイトに縦長のランディングページという見せ方は少数

ウェブ制作会社への発注が最悪の結果に

先日、とある化粧品メーカーへ商談に行きました。

中堅化粧品メーカーなのですが、自社製品における海外向けのプロモーションサイトを作る目的で、海外向け専門のウェブ制作兼コンサルティング会社に発注されていました。

そのランディングページを作るのに百万円相当 を払ったようです。結果は当社に再度問い合わせが来ているということで、案の定全くの役立たずだったようです。そのウェブサイトをここで紹介したいのもやまやまなのですが、クライアントのこともあるので、今回はそれは伏せておきます。(当社に払えばその金額の10倍の売上を作ってあげられたのに、、、。悔しいですね)

まず、この発注先の会社ですが、海外向けマーケティングにおいては、業界ではそこそこ知名度がある会社です。中小機構の越境EC向けの相談会などでは必ず名前が上がる会社なので、海外向けビジネスを検討された方ならもしかしたら知っている可能性が高いです。その会社の成功事例などを見てもそれなりの企業が掲載されているので、海外向けのビジネスなら、この会社で安心だ!となってしまうのも致し方ないのでしょう。

ただ、この会社(以下、CB会社と呼びます)のウェブサイトに掲載されている成功事例をみても「越境ECサイトで日本のモノを売った」という具体的な事例はなく、ほとんどの事例が企業サイトの多言語化やインバウンド向けの多言語サイトの制作が主となっていて、「モノを売る」という商売人の視点で見ると、全くもって得意でないことがなんとなくわかります。海外向けのリスティング広告もやっているようですが、リスティング広告でモノを売るプロであれば、このクライアントのような1ページ100万円もするランディングページになるはずもなく、しかもモノを売るために必要不可欠な情報がファーストビューに網羅されていないという、いかにもネット通販の経験のないディレクターがウェブデザイナーにとりあえず見た目の良いサイトを発注し作らせた感が満載でした。

CB会社のウェブサイトには外国人の写真が散りばめられており、なんとなく社内に外国人の社員がいて、いかにもグローバルビジネスを支援しているという印象を与えていますが、実態としては私が受け持ったクライアントがおっしゃる通りで全くもって海外にモノを売った経験がない組織であることが明確にわかりました。

化粧品などの単品通販ECサイトに縦長のランディングページという見せ方は少数

日本国内の単品通販サイトの場合、ランディングページ+サブスクリプションという1つのビジネスモデルが存在していますが、海外では縦長のランディングページを作り込んで画像をたくさん並べて、、、というスタイルは少数派です。海外ECサイトで、特に単品通販系のサイトに多い特徴は、購入したユーザーの商品レビューです。これは日本だと、口コミサイト(@コスメなどや価格.com)がこれに充当してると思われますが、海外だと自社サイトにユーザーの顔つき(SNS連携)で商品ページをユーザー投稿型コンテンツとして作り込みしています。UGC( User Generated Contents)ってやつですね。

例えば、beautylish.com のサイトでは、個別にランディングページを用意していません。全ページに共通して商品動画、ユーザーレビューを基本に商品ページを作り込んでいます。




このサイトも、日本と同じように口コミサイトでも掲載されますが、Googleやfacebookの広告から直接自社サイトに引き込み、リマーケティングで30日以内にコンバージョンをを獲得するという設計になっています。これが本来の単品通販系の新規リード獲得のウェブマーケティング戦略です。日本のような何度も同じような説明をして、有名人や雑誌に掲載された画像でアピールする、、、ようなデザインというのは非常に少数派です。

海外通販はいかにレビューを獲得するかにフォーカスしているため、購入後にレビュークーポンを配布することで顧客の声を獲得し、マーケティングに活かしています。

当社のノウハウもあるので、これ以上は詳細を書くことは控えますが、それ以外にもまだまだモノを海外に売るためのノウハウがあります。

要は、今回この投稿で何が言いたかったのまとめると、私も同じ日本人ですが、日本人って、ウェブサイトの見た目で、ある程度その会社のサービスを判断しているということが改めて分かったということです。その会社が提供するサービス品質よりも、見た目の印象で、やっている内容は本当の最低レベルでも、見た目の良い会社だけである程度選ばれてしまう現実に悔しかったりしています。(なので、当社も見た目には徹底的にこだわろうと思います)

ちなみに見た目とは関係ありませんが、当社はサービス品質についてはISO9001を、システムに関する情報セキュリティーについてはISO27001 をそれぞれ取得しています。直接の見た目ではありませんが、顧客に提供するサービスの質についてはそれなりに投資をしているつもりです。なので、次は見た目だ!!