2019年6月22日土曜日

次の階段を登ること

従業員の皆様へ

会社が成長している。

当社の主力商品の価値が凄いわけではない。別にこの1年で今までにない機能をリリースしたりとかもない。大きな要因はカスタマーサクセスプランだ。

デジタルスタジオはいわゆるIT企業が自社ソフトを認知させるために使ってきたフリーミアムというモデルをやめた。無料で提供して、高度な機能については有料というやつだ。これは有料になってくれた1%のお客さんの売上でビジネスを作るものだが、その逆の減少が起こっている。一番高いプランのお客様が多くなった。それが今の成長につながった。

ツールの売り切りを止めて、顧客のビジネスゴールに責任を持つカスタマーサクセスプランに顧客がついてきた。みんなにはその責任が日々ふりかかっていると思う。情報システム部には、Live Commerceの機能について高い要求が私からじわりと行くようになったし、マーケティングを担うオペレーション部には細かい広告運用のテクニックと広告の先にいる消費者を洞察する想像力を求められるようなってきた。

社内の業務はこの1年で急速に内容に深みを増したと思う。
おそらく、仕事のストレスも上がっているはず。

フィリピンの会社も作ったし、今は中国の会社設立に向けて動いている。
人とのコミュニケーションする時間が増えたので、場合によっては摩擦も生じたと思う。

でも、行為して成長をする過程でも離職者はいない。
みんな、協力してやってくれている。

私は日々感じる。

カスタマーサクセスプランは勉強に例えるなら、応用問題にチャレンジしているのだと。
応用問題は、基礎がないと解けない。

はじめは1人でやってみて、できなければ全部やる必要はない。2人で3人で時にはやってもいい。

応用問題を複数の人数(チーム)で解くときに必要なのは、個々の考え方や持っている情報の整理、優先度など共有しなければならない。

そこで必要になるのは、人と人との他愛もない、本当に単純でシンプルなコミュニケーションから始まる。「昨日、夕食何食べた?」この会話から人と人とのまずはゆるい会話が始まり、そこから互いの信頼関係や考え方をお互いに理解し、関係構築が始まる。

私はこの他愛もない話が、応用問題をチャレンジするときに、結構重要だと感じている。
1つの問題がクリアした次に、また次の問題が出てくる。

こうした会話もできない相手同士が応用問題にチャレンジすると、人と人との摩擦・衝突が発生する。冷静に考えれば解ける応用問題であるにもかかわらず、その問題解決以前に人同士の問題にすり替わってしまうことがある。


ビジネスは永遠と問題が続く。終わりはない。
でも、私達はこれをクリアしているから、顧客はついてくるし会社は成長できたのだと思う。

ここで1つ大事なことは、応用問題を解くには、人と人の基本的な、最もシンプルなコミュニケーションなくしては次の階段を上がれないってことだ。


難しい仕事をするとき、次から次に応用問題がでてくる。
これをクリアできるかどうかは、今いるデジタルスタジオの個々の人たちの簡単なコミュニケーションが基礎になっているということだ。


そんなことは感がたことはないと思うが、問題が難しくなるほど、1人でできる可能性には限界がある。だからこそチームで解決が必要だ。でもチームの力を発揮するには基礎となるシンプルなコミュニケーションだったりする。





2019年6月10日月曜日

会社のブランディング

会社のブランディング

会社のブランディング施策で、いろいろやってとりあえずたくさんお金を使いました。
これから、HPやらいろいろな媒体に制作したものビジュアルをアウトプットするのですが、その過程を待つのも、ビジネスとしては楽しみの一つです。
なにせ、今まで全くやったことのないことを社員にもやってもらったので、顧客・従業員・取引先がどんな反応を示すのか、ワクワクします。

2019年6月5日水曜日

海外販売、化粧品などの単品通販ECサイトに縦長のランディングページという見せ方は少数

ウェブ制作会社への発注が最悪の結果に

先日、とある化粧品メーカーへ商談に行きました。

中堅化粧品メーカーなのですが、自社製品における海外向けのプロモーションサイトを作る目的で、海外向け専門のウェブ制作兼コンサルティング会社に発注されていました。

そのランディングページを作るのに百万円相当 を払ったようです。結果は当社に再度問い合わせが来ているということで、案の定全くの役立たずだったようです。そのウェブサイトをここで紹介したいのもやまやまなのですが、クライアントのこともあるので、今回はそれは伏せておきます。(当社に払えばその金額の10倍の売上を作ってあげられたのに、、、。悔しいですね)

まず、この発注先の会社ですが、海外向けマーケティングにおいては、業界ではそこそこ知名度がある会社です。中小機構の越境EC向けの相談会などでは必ず名前が上がる会社なので、海外向けビジネスを検討された方ならもしかしたら知っている可能性が高いです。その会社の成功事例などを見てもそれなりの企業が掲載されているので、海外向けのビジネスなら、この会社で安心だ!となってしまうのも致し方ないのでしょう。

ただ、この会社(以下、CB会社と呼びます)のウェブサイトに掲載されている成功事例をみても「越境ECサイトで日本のモノを売った」という具体的な事例はなく、ほとんどの事例が企業サイトの多言語化やインバウンド向けの多言語サイトの制作が主となっていて、「モノを売る」という商売人の視点で見ると、全くもって得意でないことがなんとなくわかります。海外向けのリスティング広告もやっているようですが、リスティング広告でモノを売るプロであれば、このクライアントのような1ページ100万円もするランディングページになるはずもなく、しかもモノを売るために必要不可欠な情報がファーストビューに網羅されていないという、いかにもネット通販の経験のないディレクターがウェブデザイナーにとりあえず見た目の良いサイトを発注し作らせた感が満載でした。

CB会社のウェブサイトには外国人の写真が散りばめられており、なんとなく社内に外国人の社員がいて、いかにもグローバルビジネスを支援しているという印象を与えていますが、実態としては私が受け持ったクライアントがおっしゃる通りで全くもって海外にモノを売った経験がない組織であることが明確にわかりました。

化粧品などの単品通販ECサイトに縦長のランディングページという見せ方は少数

日本国内の単品通販サイトの場合、ランディングページ+サブスクリプションという1つのビジネスモデルが存在していますが、海外では縦長のランディングページを作り込んで画像をたくさん並べて、、、というスタイルは少数派です。海外ECサイトで、特に単品通販系のサイトに多い特徴は、購入したユーザーの商品レビューです。これは日本だと、口コミサイト(@コスメなどや価格.com)がこれに充当してると思われますが、海外だと自社サイトにユーザーの顔つき(SNS連携)で商品ページをユーザー投稿型コンテンツとして作り込みしています。UGC( User Generated Contents)ってやつですね。

例えば、beautylish.com のサイトでは、個別にランディングページを用意していません。全ページに共通して商品動画、ユーザーレビューを基本に商品ページを作り込んでいます。




このサイトも、日本と同じように口コミサイトでも掲載されますが、Googleやfacebookの広告から直接自社サイトに引き込み、リマーケティングで30日以内にコンバージョンをを獲得するという設計になっています。これが本来の単品通販系の新規リード獲得のウェブマーケティング戦略です。日本のような何度も同じような説明をして、有名人や雑誌に掲載された画像でアピールする、、、ようなデザインというのは非常に少数派です。

海外通販はいかにレビューを獲得するかにフォーカスしているため、購入後にレビュークーポンを配布することで顧客の声を獲得し、マーケティングに活かしています。

当社のノウハウもあるので、これ以上は詳細を書くことは控えますが、それ以外にもまだまだモノを海外に売るためのノウハウがあります。

要は、今回この投稿で何が言いたかったのまとめると、私も同じ日本人ですが、日本人って、ウェブサイトの見た目で、ある程度その会社のサービスを判断しているということが改めて分かったということです。その会社が提供するサービス品質よりも、見た目の印象で、やっている内容は本当の最低レベルでも、見た目の良い会社だけである程度選ばれてしまう現実に悔しかったりしています。(なので、当社も見た目には徹底的にこだわろうと思います)

ちなみに見た目とは関係ありませんが、当社はサービス品質についてはISO9001を、システムに関する情報セキュリティーについてはISO27001 をそれぞれ取得しています。直接の見た目ではありませんが、顧客に提供するサービスの質についてはそれなりに投資をしているつもりです。なので、次は見た目だ!!