2022年5月25日水曜日

中小企業の中期経営計画を作る理由とは?

今日は、デジタルスタジオの経営計画について書きたいと思います。

このブログについて
このブログは当初は一般向けに書いていましたが、今はデジタルスタジオの社内従業員向けです。人が増えたこともあり、ほとんど会社で会わない人や、リモートワークで全く会わなくなってしまった事もあり、社長の考えや思いをブログを通じて発信しようと思っています。デジタルスタジオ以外の方が読んだとしても、常に役に立つことを前提に書いていますので、何らかの参考にはなると思います。

上場企業だと、中期経営計画なるものがあります。
私も上場企業の株をいくつか保有しているので、毎年何回かは中期経営計画や決算時の動画などは見ています。


例えば、以下は最近発表された上場企業の中期経営計画です。

ぐるなびの中期経営計画

三菱商事の中期経営計画

双日の中期経営計画

 

書いてある内容は、業種に関係なくほぼ一緒で、

  1. 売上
  2. これから取り組む事業
  3. 今取り組んでいる事業

この3つです。
どの会社をみても、ほぼこの3つが順番に並んでいます。

要は、今売上がいくらで、未来には〇〇をやって、今やっている△△のはこうなのです!! ということを図とかを使って説明したものです。

これがあると、投資家目線で見た時に、この会社はどれくらい儲かっていて、今の事業はこれから右肩上がりなのかどうか、未来に向けてはどれくらい投資するのかが大体わかります。

一方、中小企業で中期経営計画を作っている会社はほとんどありません。

もちろん、ゼロではないですが、中小企業の場合、そもそも中期経営計画なるものを作ったとしても、それを見る投資家がいるわけでもないので、あまり力を入れて作っている会社はありません。

中小企業が中期経営計画を作る価値と言えば、
  • M&Aとかで外部に事業売却を考えている
  • 資金調達で投資先から資料の提示を求められている
  • 銀行融資で、取引先の銀行から提示を求められている(安心材料として)
  • 将来上場するために、投資先から求められている
だいたいこんな感じです。
まあ、普通です。

別に融資も必要ないし、上場も今すぐ考えていない会社にとって、では中期経営計画って何でしょうかね?



中小企業が中期経営計画を作る最大のメリットと言えば、私の持論としては、社員に見せることができるから という理由が一番だと思います。

社員が自分の会社の経営状態を知ることは、いろいろとメリットがあると思います。

  1. 勤めている会社の現在の状態がわかる。
  2. 計画を立てるという、計画性のある会社ということがわかる。
  3. 計画をどのように実行していくのか、具体的な戦略やそれにあたっての細かな方針などがわかる。
社員にとって、自分の会社のことを深く知ることは、自分の仕事のモチベーションにも最終的にはつながると思っています。

ということで、過去に私も何度か作ってはいたのですが、今回は社員にちゃんと見せられるそれなりの形式にして今作っています。

6月1日からは第19期目になるので、まずは1年間、2022年6月1日から2023年5月31日までにやるべきことを、今書いています。

中期経営計画を書くからにはもちろん本気です。

で、ここからが今日のブログの本題です。
いろいろとやりたいことはあるのですが、やりたいことを実現するためには、私は以下の3つが必要だと思っています。
  1. 資金
  2. 人選
  3. やる気

1、資金

こんなことをブログで書いてしまっていいのかとも思いますが、一言でいえば、資金は十分あると思っています。

社長が「今期はこれをやるぞ!」と旗をふるっても、それをやる資金がなければ本末転倒です。ですが、デジタルスタジオは正直、資金面は大丈夫だと思っています。

デジタルスタジオは大きな借り入れもないですし、内部留保もあります。物流センターが必要になったので、今のオフィスの近くにもう1つ借りたり、内装をリフォームする資金もあります。なので、正直資金については今のところ大丈夫です。(もちろん、開発人材を50名単位で雇ったり、それを雇用するためのオフィスを借るとなれば大型資金は必要ですが、、、。)

そもそもIT企業なので、大きな経費と言えば設備費(主にパソコン)と人件費ぐらいです。人件費については、企業の成長スピードと人材をおおむね比例して増やしているので、今のところは急いで人材が必要なわけではありません。

2、人選


経営計画を作っても、それをやる人、その人がそれをやるための技術と経験値がないと目標は達成されません。

なので、そもそも論としては、経営側が目指す目標に対して、それを実現できる人を人選する形になります。めっちゃ重要なのは、人選だと考えています。

そこで、問題です。

その人選で、本当に目標達成できるかどうかです。いくら技術、経験があったとしても、人は感情でやる気にもなるし、逆にやる気が下がる場合もあります。人の感情に左右されない為にも、仕組みは絶対に必要です。



仕組みを作るのに、お金で解決できるか?
できないでしょうね。仕組みは私が考える以外は難しいと思っています。


人の問題については、学習機会を提供する部分はお金で解決できますが、それを実行する人が受けた教育で実行し、経営側が期待するような成果が出るかどうかはわかりません。

あまりにも高すぎる目標などを掲げれば無理が出ますが、そういうことはしません。
私はあくまでも本人の受けた教育内容の範囲を継続的に行うことによって、ゆっくりと成果が出ればいいなと考えています。

3、やる気

やる気については、
先日書いたこのブログにもありますが、


↑この記事にあるようなことを、会社としてできるかどうかです。

要は、やる気が出るかどうかは、まず会社として中期経営計画書があって、目指す方向性がはっきりしていて、それが自分の部署や仕事とどうつながっているのか、自分の仕事は全体のどのあたりなのかを認識して、初めてやる気なるものが湧き上がってくると思っています。

個別に社長が面談して、「一緒に頑張ろう!」的な、本人の感情に訴えかけて本人をやる気にさせることもできますが、それは本当に10名以下でやっているときならですよね。今は全員に声をかけることが少なくなってきたので、やっぱり計画があり、それに対して、あなたの部署はこうなのですよ、、、と説明するのが合理的だと思っています。


では今日はここまで。






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