2022年5月16日月曜日

集団の判断は個人の判断よりも劣る?

ブログ27日目

今日は、集団の判断は個人の判断よりも劣る?について書こうと思います。

このブログについて
このブログは当初は一般向けに書いていましたが、今はデジタルスタジオの社内従業員向けです。人が増えたこともあり、ほとんど会社で会わない人や、リモートワークで全く会わなくなってしまった事もあり、社長の考えや思いをブログを通じて発信しようと思っています。デジタルスタジオ以外の方が読んだとしても、常に役に立つことを前提に書いていますので、何らかの参考にはなると思います。

本日も組織の心理学より、集団が 正しい判断を下せないことはある実験について紹介します。

5人のグループに課題を与えて、一人が正解を出した場合にグループ全体として正解を導く確率は73%です。27%がせっかくの正解を捻じ曲げてしまうのです。

二人が正解してもグループの正答率は93%、三人で96%、四人でやっと100%の正解率に達しました。

いかに集団が個人の優れた判断を押しつぶすかが明らかです。こうした集団が個人の能力を十分に発揮させることができない現象をプロセス・ロスと呼びます。

これって、一人の優れた起業家・アイディアマンの意見を潰す、集団リンチと似ていると思います。子供の世界にも目立った奴はいじめの対象になりますが、大人の世界でも空気を読まない奴は干される傾向があります。

考えるのがめんどくさくなると、いちいち尖った意見の人について議論をするよりも、多数派の意見に乗っかってしまった方が楽だからです。で、結局集団の意見が多数派となり、せっかく良い意見がつぶされる、、。あらゆる組織で普通にあることです。

個人では正しい判断ができるのに、集団になると誤る

今から30年以上も前にアメリカの心理学者、アービング・ジャニスが提供したもで、個人では正しい判断ができるのに、集団では誤った判断をしてしまう。もとはアメリカの政治制作の誤りの原因を分析し、そこに集団が誤判定に至った特徴を明らかにしたものです。

結局、人は過信する生き物なのです。ある程度の自信は必要です。自信なくして何もできませんから。ただ、行き過ぎた自信がとんでもない判断を下してしまうことがあるということですね。

なので、何かを決めるときは

  1. 必ず批判的な役割を担ってくれる人がとても大事
    私も、何かをやるときにはよく自分の決定に対して批判的な事を聞くように心がけている。

  2. 異なる意見を聞く。聞く。聞く。
    遮断しない。

  3. 異なる意見が出た時こそ、徹底して議論する。
    答えを求めるのではなく、その意見になった背景やデータで討論する。

今日はここまで。


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