2022年4月22日金曜日

Live Commerceを開発するときに参考したもの

ブログ投稿4日目

今日はosCommerceからLive Commerceの開発に至るきっかけについて書こうと思います。

受託開発時代にosCommerceでEC案件をこなし、個人としてはWordPressでブログを書いたり、WordPressのプラグインを開発したりしていました。2000年代はPHP全盛の時代でしたので、WordPressもまたPHP MySQLで書かれたウェブアプリでしたので、この当時にWEB系開発をやっていた方の多くはPHP MySQLは馴染みのあるスキルセットだと思います。

2000年代のWEBアプリは本当にPHP MySQLのアプリが多くリリースされていました。

WordPressは部分的な機能を追加できるプラグインという拡張可能な仕組みがあります。今も存在しています。WEBデザインはテーマという概念に基づき、テーマディレクトリにHTMLとCSSで記述されたテーマがあります。

WEBデザイナーはテーマを作成すれば自由にデザインができ、プログラマーはプラグインを開発すれば自由にコア本体を編集することなく、部分的な機能だけを簡単に追加することができるというのが当時の設計でした。公式サイトを見る限りだと、この仕様は今も同じっぽいです。

このプラグインとテーマという概念がLive Commerceを開発するときに参考にさせていただき、採用しています。Live Commerceはコア本体、テーマ、プラグインという概念に基づき開発したということです。

私はLive Commerceのプラグインの概念に決済専用のプラグイン、配送専用のプラグイン、手数料専用のプラグイン、それ以外のプラグインという4つの種類を設計し、それぞれのプラグインを完全独立して管理・アップデートができる仕組みを設計しました。

この仕組みは今でも十分機能しており、例えばPayPal側がシステム仕様上のなんらかのアップデートがあれば、PayPalの決済プラグインだけをメンテナンスすればよい、ということです。

同じくFedexやDHLの配送プラグインにも仕様変更があれば、最小単位のファイルの変更だけでECサイトのメンテナンスが行えています。

プラグインという概念はWordPressから学び、プラグインの種類を4つに分類したのは、osCommerceから学びました。そしてこの概念をLive Commerceに統合しています。

ちなみに、プラグインには管理画面を設計できる機能、ユーザー画面を設計できる機能があるので、Limderのように完全独立したWEBアプリをLive Commerce内に作ることも可能です。

当社はコアだけの最小ファイルだけをメンテナンスすれば、外部のエンジニアでもLive Commerceを拡張することができるというのが特徴です。

WordPressを提供する米automatic社が提供するECサイトプラグインとして人気のあるwoocommerce もWordPressのプラグインだったりしますよね。

私はよくautomatic社のビジネスモデルを参考にしていたのですが、2000年代はWEBアプリを無償で提供し、一部の有料ユーザーから収益を構築するフリーミアムというビジネスモデルが流行しました。このビジネスモデルは今でも多くのWEBサービスで提供されていますが、その中でもautomatic社は大成功の企業だと思っています。

WordPressを人気のあるWEBブログとしての地位を世界的に確立させ、圧倒的なユーザーをまずは集めるわけです。そこからユーザーにとって便利な機能を基本は無償としつつも、付加価値の高い機能だけをプラグインで提供したり、コンサルとして提供したりと、本当に理想的なビジネスモデルですよね。

しかも、この会社ってコロナが始まるずっと前からリモートワークを基本としていて、世界中に開発者がいて、うまく機能しているっていうのが驚きです。WordPressという人気もさることながら、働き方についてもすごいですよね。

今日はここまで。

また明日。

0 件のコメント:

コメントを投稿