ブログ投稿2日目
今日は、受託開発をやっていた時のことを書こうと思います。
25歳で起業して、Live Commerceをリリースするまでの間(2003年~2009年ごろまで)は、受託開発をやっていました。
osCommerceとかZenCartのカスタマイズが中心で、PHP+MySQLで構築されたWEBアプリってやつです。当時は、日本でもまだECカートシステム黎明期で、ネットショップをやるってことになったら、今でもありますけど月数千円のカートをレンタルするか、オープンソースをダウンロードして自前のサーバにインストールするかのどちらかだったような気がします。
そもそもなんでosCommerceやZenCartにたどり着いたかって話ですが、創業時は当然お金がないので、仕事を選ばずに何でも受託していました。25歳の時に自分でホームーページを作って、ECサイトからプログラムまで何でも受けます!的な感じです。
創業から3社目か4社目の時だったと記憶しています。関西のアダルトビデオ・DVDを販売する小売店で、商品数が10万件以上あり、出演者、メーカー、カテゴリ、ジャンルという4つのキーから検索可能にするECシステムが欲しい、、とオファーがあり、当時WEBデザインとかも含めて50万ぐらいで受託したと思います。
この案件を完遂するために必死に探したのが海外で知名度があり、それなりに大規模なサイトを構築することも可能だったのがosCommerceでした。ということで、ここからosCommerceをハックし、このソリューションで何ができるのかを学習していきました。
2003年当時では本当に珍しかったのですが、osCommerceは多言語・多通貨対応になっており、決済システムも多通貨に対応したPayPalでした。当時開発していた経験がのちのLive Commerceの開発に影響しています。
osCommerceは多言語・多通貨決済ということもあって、住所書式が国別になっていたり、国と都市名がデータベースで管理されていたりと、日本のEコマース市場にはなかった斬新的な機能がたくさんありました。
また、オープンソースということもあり、世界中の開発者によってSEO対策に関する機能や、ギフト機能、検索サジェスト機能など、いまでは当たり前の機能がPHPとMySQLによってフレームワークを介さずにスクラッチで皆さん書いていたのを覚えています。(今はLarabelとか〇〇フレームワークとかに代替えされました言われていますよね)
当時、独身だったこともあり、1日14時間ぐらいは働いていたと思います。(彼女もいなかったので、土曜日も働き、日曜だけカフェでボーっとするみたいな生活)
オフィスを借りる前、親父の知り合いのマンションの管理人室(最大2名ぐらい)で半年ぐらい仕事をしていました。自宅から10分ぐらいのところです。
この半年間で500万ぐらいの資金をためたと記憶しています。
で、その資金をもとに近所の小さなオフィス(30平米)ぐらいのところをまた1年ぐらいぐらい借りて、創業から1年もすると1500万ぐらいまで資金を貯めることができました。
この資金で現在の大宮のオフィスを借り、リフォームなどをして入居したのが2006年ぐらいです。
もう、受託開発をやらないと決めた瞬間(いじめにあった)
今でもはっきり記憶していますが、27歳ぐらいの時だったと思います。
紹介してもらった新規案件で、納品時にその顧客からぼろくそ言われました。
もう、10年以上も前の話ですが、受託金額は200万ぐらいったのですが、納品間際になって文句を言われ、これでは使い物にならないとか、いろいろ難癖をつけられて(でもすでに顧客のサーバには納品していて、実働はしているがバグは確かにあった)、半額にしろとか、、、で最終的には25万円でジャッジしました。
今思うと、若さゆえに、そこに付け込んできて値引きされたのかなと。
その時の社員は顧客の修正や要望に振り回され、この案件の後に退職しました。
私自身の会社に資本力もなければ知名度もビジネス上のトラブルシューティングの経験もなかったので、結局は顧客の言いなりで事を収めるということぐらいしかできなかったのかと思います。
紹介案件だったので、紹介者に謝罪しに行き、確か帰りの駅から降りて自宅まで帰るときに、悔しくさと怒りで、、って感じの心情だったかな。
この怒りのエネルギーが、自社製品を作るエネルギーのモチベーションになっています。
ちなみに、その顧客はすでに倒産しており、私の会社は今でも元気に成長しています。
起業や製品を作るエネルギーって何だろう?
人それぞれだと思いますが、何かを作る、何かを生み出す っていうのはものすごいエネルギーがいると思うのです。
エネルギーといっても、「誰かのために」っていう正義的なエネルギーよりも、私は負のエネルギーの方がモチベーションとしては長く続くと思っています。例えば、あいつだけには何としても負けたくないとか、あの顧客にぎゃふんといわせてやろうとか、、ですね。
今日はこのあたりで終わり。
また明日。
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