2016年7月27日水曜日

越境ECのビジネスモデルについて

先日、越境ECフェスティバル2016の東京セミナーが開催され、本日は出展者としての直感的な感想です。

越境ECそのもののビジネスモデルが各業者でいろいろありますね。
例えばAの業者はシンガポールだけ、Bの業者は中国だけ、Cの業者は自社サイトとeBay連携、、、みたいな感じなので越境ECを業界で最も古くからサービス提供していた当社から見ると、いろいろと手法を変えて越境ECと名の付くビジネスをやっているな、、という感じを受けました。

越境ECというビジネスで最短で結果を出すなら、とりわけその期間を3ケ月と仮定した場合、米eBayとAmazon.comの出店ぐらいしかありません。他は3ケ月で結果を出すには難しいでしょう。

例えば、eBayへ日本から出品してる商品の60%の購入者はアメリカ人、Amazon.comに至っては70%ぐらいがアメリカ人です。当社のLive Commerceの越境EC流通をみても55%はアメリカ人です。日本の商品を購入する主役はアメリカ人であって、アジアではありません。が、セミナーに出店している業者の大半はアジアを中心にしたサービス提供が多く見受けられた印象でした。

もちろん、中国人が越境ECサイトから購入している比率が天文学的な成長率を記録していることは事実ですので、中国向けの越境ECもはずせません。ですが、それはTmall国際で出店している企業が受ける恩恵であって、Tmall国際の外ではこの話は通用しません。

つまり、越境ECの主戦場となる売り場は、eBay・Amazon・Tmall国際であり、当社を含めて他の業者は売り場を持っていないので、これらの越境ECモールへの参加を支援する、もしくはGoogle AdWordsや中国百度などの検索エンジン広告・ディスプレイ広告を使って現地ローカル市場に直接自社ECサイトを売り込むという2つの販売戦略のが越境ECを支援する業者でいうとサービスの中心になってきます。

越境EC事業者を選定するときは、こうした前提事実を把握した上で、どの分野が強いのかを見極める必要があるでしょう。もう一度繰り返しますが、eBay・Amazon・Tmall国際に強いのか、またはGoogle AdWordsや中国百度などの検索エンジン広告・ディスプレイ広告に強いのか、このどちらかです。

ここまで言っておいて、自社でいうのもなんですが、当社の立場は、eBay・Amazon・Tmall国際というグローバル企業が運営するモールに対する第3の売り場案として日本初のMade In Japan、Japanブランドを直接販売するDiscovery Japanを皆さまに提案したいと思います。要するに当社自身も売り場を提供するプラットフォーマーである点です。そういう意味では楽天グローバルも同じ立ち位置です。

eBay・Amazon・Tmall国際というグローバル企業が運営するショッピングモールに対して、Discovery Japanは日本企業が日本企業のために立ち上げた100%日本ブランドのショッピングモールであり、モールでの見え方は日本の商品以外ありません。当社としては、eBay・Amazon・Tmall国際に対する第3の売り場として、今後さらにDiscovery Japanの知名度を上げるべく、次回8月2日に開催される大阪でもこうした前提事実を分かりやすく説明していきたいと思います。

最後にもう一度繰り返しますが、越境ECで最短で結果をだす期間を3ケ月と仮定した場合に、上述した越境ECを攻略していくには、Live Commerceでまずは越境EC自社サイトを立ち上げ、Live Commerceが提供するeBay出品ツールを使ってeBayに同時出店、それからDiscovery Japanという第3の売り場への同時出店、最後に越境EC自社サイトにGoogle Adwords等を活用して集客というのが越境EC事業のフローであり成功セオリーになっています。

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