初版は1984年なので30年以上も前の本ではあるが、この本から学習できるノウハウは相当ある。
ざっくり言うと、工場での生産性をあげるための生産管理方法について、TOCというメソッドを導入していろいろと改善されていく内容が物語になっていて、読者を引き込ませる文章力があるので、ビジネス書ではあるが非常に面白い。
著者でもありTOC理論を確立した博士でもあるエリヤフは
企業の究極の目的が「現在から将来にかけて金を儲け続ける事」と定義した。企業が金を儲けるには、スループットを増やすか、在庫を減らすか、経費を減らすという3つの方法しかない。TOCでは、このうちスループットを増やす割合を最大化する事が一番いい。
スループットという言葉の意味なんですが、商品を売ることによって得られる利益、まあ要は利益ってことですよね。100万円で売って原価が30万なら70万が利益、実際にはこれを10個売ると利益は単純に700万にはならないけど、この数字を最大化せよ!ってことです。
この本から私が学んだ事は1つだけある。
ビジネスでは細々した小さなタスクを日々繰り返していくことになるのですが、
その中でも、ここを改善すればもっとよくなると思う人もいれば、ここが悪いから全体としてパフォーマンスが上がっていないのかと言う人もいるし、このうまく言っている点に絞ってもっとパフォーマンスを上げようと、、だいたい3つぐらいに分かれると思います。
で、どっちを改善したらいいのかと言うと悪い点を直す方がいいというのがこの著者の主張(だと思います)。社会にでるといろいろな人と屈折する過程で、よく良い点を伸ばしたほうがいいということを耳にした事はあるはずです。しかーーし、ビジネスだと悪い点を先に直したほうが、全体としてのパフォーマンス向上につながるのだという。
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