越境ECサイトを立ち上げたものの、どのようにサイトをして良いのか多くの問い合わせを最近いただきます。
特にS****Yで立ち上げた利用者様に多いようです。
世界最高のEコマースプラットフォームを利用しているにもかかわらず、なぜこんなことになるのでしょうか。
越境ECサイトを10年以上運用している経験と知見から、業者が本音では言わないことを解説したいと思います。
当社に問い合わせのくる企業の実に7割から8割の企業は、越境ECというと「米amazon or eBay に出品すること または S****Yでサイトを構築した 」というケースが多いです。当社が越境ECの売上の9割が「自社サイト」という説明をすると、結構な確率で驚かれます。
越境ECサイトは作ったものの、何をして良いかわからないという方は、行動すら起こせないと思います。
WEB制作会社に数百万かけてサイトを構築してもらったものの、越境ECサイトでマーケティングをするも、思ったほどのの成果がなく、困っていませんか?
越境ECマーケティングは国内ECと比較して情報量が限られてる
そもそも、越境ECでどうやって集客していけば良いかと言う情報は、2023年の時点でも本でもセミナーでもほとんど情報としては探しても出てこないと思われます。
amazonの書籍でも、再現性のあるノウハウ的なものもないので、おそらくは国内ECのマーケティングをやっている会社などに、おまかせしていると言うのが現実的かと思います。
では、越境ECの集客とは何をすればいいのでしょうか。
集客とは言っても、漠然としすぎており、何をすれば良いのかもさっぱりわからないのではないでしょうか。
広告、SNS、SEO対策、プレスリリース、インフルエンサーとのコラボ、、、
いろいろありますよね。
複雑で情報もありすぎて、逆にどこから手をつければ良いのかわからなくなっていないでしょうか。
越境ECサイトを構築した後にやることは、集客であることは間違いありません。越境ECサイトを構築したら、お客さんが来てくれなければ、開店休業状態ですから。
結論から言うと、Live Commerceのユーザーを見てもわかりますが、8割のサイトは月商50万未満でだいたい1年ぐらいすると解約してしまいます。100万未満だと9割にもなります。
月商100万以上のショップの割合は、10%以下です。1,000万以上となると5%以下です。3,000万以上となると1%以下です。
私(当社)が直接的に管理・運営している越境ECサイトの総額月商は1億円を超えますから、私がこれからお伝えすることは、1%以下の情報になります。
1%の越境ECセラーはROASに徹底してこだわる
集客と言う意味で言うと、あれこれやっているわけではなく、Google広告とFacebook広告だけで月商100万円から1,000万円ぐらいまでなら超えられます。月商1,000万円を超えても、基本的な広告ポリシーはGoogle広告とFacebook広告です。
私の会社でも、越境ECマーケティングのセンターピンはGoogle広告です。これがうまく設計できたら、Facebook広告、続いてインフルエンサー広告と続いていきます。
「えっ! それならすでにやってるけど、、、。」
と思った方は、広告の管理をお願いしている代理店を疑ってみてください。
間違いなく広告の運用で失敗していると思われます。ROASという広告のパフォーマンスを計る指標がありますので、聞いてみてください。
以下の質問をすればすぐにその代理店のパフォーマンスがわかります。
「当社の広告のROASは 700% を過去3ヶ月の平均で超えていますか?」
YESなら良い代理店、NOならダメな代理店と言うことになります。
ROASを初めて聞いた方のために、少し説明しておきます。
広告の究極のKPIは、ROASといって Return on advertising spend (広告費用対効果)です。「その広告から得られた売上」を数値化したものです。
例えば、広告費100万円を使って、400万円の売上があった場合、
400(売上) / 100(広告費) * 100(%) = 400 (ROAS %)
ROAS は400%になります。Google広告やFacebook広告では%部分を略して「4」と表示されます。以降はROASを中心に説明します。
広告で失敗していう定義は、ROASのスコアが悪いことを意味します。悪い基準などはどこにもありません。これは広告を運用するマーケティング担当者が独自に決めた指標ですが、当社の指標は少なくともROAS 700%です。つまり、ROAS700%にも満たない広告パフォーマンスを運用している場合は、マーケティングの設計がそもそもだめで、完全に広告で失敗と言うことになります。
ROASが700%ということは、100万円の広告で700万の売上が発生していることになります。これは広告だけ700万円の売上なので、実際には指名買いをしたり、メールマガジン経由で購入する顧客も少なからず存在するため、100万円の広告費でも実際には1,000万円を超えることもあります。
ROASが100%ということは、100万円の広告で100万円の売上が発生していることを意味します。完全なる赤字です。100万円の広告で10万円の売上ならROAS 10%です。
これはクライアントとの例でもありますが、「売上よりも海外事業をまずは作りたい」という目的が明確な場合、私が担当するケースだとROAS をあえて100%前後にすることもあります。それは、買ってもらうことよりも認知にしてもらうことを優先する場合です。例えば、本来なら消費者層でないペルソナに向けて広告を拡大配信する場合などに限ります。
特に、美容系・アンチエージング系の商材の場合は購買後1年間のLTVが数万円と大きい場合であれば、たとえROAS 100% でも戦略的に広告を攻め続けることもあります。
ただ、「越境ECにおける海外事業は、まだ将来が読めないから適度な費用対効果で運用してほしい」というケースが大半なので、ROAS 700% を維持しつつ顧客開拓をするのが一般的です。
ここまでの説明はすべてGoogle広告上で起こっている話です。SEO対策がどうだとか、WEBデザインがどうだのとかということは関係ありません。
Google広告のアルゴリズムにECサイトを完全に合わせるだけでROAS 700%を超えると言うことです。
下の画像をみてください。赤枠の部分がROASです。9.48 となっているのは948%のことです。このキャンペーンは約5万円の広告費で売上50万円が発生しています。
ダイレクトレスポンスマーケティング VS 広告アルゴリズム
人依存か、仕組みで売上を作るか
理由を説明します。
ROAS 700% がなぜ大事なのか、その背景とは?
これは、Google検索結果で商品の広告が表示されている部分です。
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