2017年4月27日木曜日

海外販売の中古マーケット その2

前回のポストで書いたのだが、Discovery Japan Mall で運営している中古品マーケットとDiscovery Japan本体で出品している商品については社内リソースは使わずに、実のところ私個人が時間を作って単独で動かしている。中古マーケット、特にブランド品などになるのだが、eBayでは兆円規模の市場があるが、自社サイト+ネット広告の形でどこまで勝負できるのかという、まだ利益が見込めるかどうか不明な事業のため、人的コストは一切かけていない。

といっても、何時間もパソコンには張り付いているわけではなく1週間に1回のペースで商品のメンテナンスを行なっている。1週間に1回、時間にすれば1時間程度の事務作業になるのだが、データマイニングツールによって生成された商品データベースを主に管理する程度なので、1つ1つ商品を作成しているのではない。

ちなみに、中古マーケットに掲載した商品はeBay出品プラグインを同時平行で運用しており、現在300点ほどの商品をeBayにも同時出品している。eBayに露出することで多くのユーザーにDiscovery Japanの存在自体をアピールすることが可能になる。

日本語自社サイトのまま海外販売サイトを作る実験を仮説してみた


和菓子が最近食べたくなったので、和菓子のサイトを海外販売する例で考えてみたい。

以下のサイトは婦人画報という洋菓子や和菓子を取り扱ったサイトで、和菓子 ネット通販 というキーワードでヒットしたので、これを対象にしてみたい。(対象にするサイトは、日本語の通販サイトであれば、別になんでも良い。)

このサイトのカテゴリをクリックすると、URL構造に&や?が混在することから、URLのリクエストに応じて動的にコンテンツを生成するウェブサイトということがわかる。

トップページ


カテゴリページ

カテゴリページのURL末尾には 0-7232-7301 このような数字が並んでおり、この数字はデータベースなどで管理されているカテゴリIDの一部だと思われる。このページから、カテゴリに含まれる商品のURLを取得することができる。

商品ページ



商品ページのURLは
http://fujingaho.ringbell.co.jp/index.php/module/ShohinShosai/action/ShohinShosai/shohin/83340
となっており、末尾の83440が商品IDだと思われる。Googleで以下のコマンドで検索をすると、
site:fujingaho.ringbell.co.jp/index.php/module/ShohinShosai/action/ShohinShosai/shohin/*
約1210件ヒットすることから、このサイトの商品数は1210件あり、この1210件をLive Commerce用のデータ構造にするデータマイニング、実際にはGoogleが行なっているようなデータスクレイピングを行う。この作業までは力仕事となるが、データマイニングができる状態になればこの約1200件の商品データベースが構築され、このデータベースが1日1回自動で更新されるバッチ処理までをクラウド上で行う。

ここまで行うと、このサイトは高度なAPI通信も可能で、あとはデスクトップ上の事務作業レベルでDiscovery Japan へのインテグレーションは簡単だ。

ちなみに、日本語を英語に翻訳するタスクについては

  1. Google/Bingの機械翻訳(有料)
  2. Gengoを代表とするクラウド系の人力翻訳(有料)
  3. 機械翻訳と人力翻訳の中間に位置するハイブリッド翻訳 
などがあるが、機械翻訳は未だにトンデモ翻訳になる可能性もあるので、2と3を選択することになるが、全て人力で行うとそれなりのコストにはなるので、近年でてきた機械翻訳と人力翻訳の両方をいいとこ取りをしたハイブリッド翻訳などはいいだろう。





2017年4月26日水曜日

海外販売の中古マーケット


先日より、Discovery Japan Mall に新たなカテゴリとして中古品を追加した。
中古品は当社のクライアントではなく、自社でいわゆるインターネット上の散在するデータから、Googleのようにクローラーでデータマイニングを行い、一定のデータ書式に変換してから掲載をしている。

データマイニングはネパールにあるデータマイニング専門のIT企業にシステムをお願いした。そこで生成されたデータベースとDiscovery Japan Mallのデータベースを連動させることによってオートメーションでオンライン商品データの生成に成功している。あ人間の手を介して商品を1つ1つ登録しているのではなく、商品登録にあたっては自動化しているため、今後中古品マーケットの商品は拡大する予定だ。

現在は中古時計で開始をしたが、伝統工芸品や漫画や自動車部品など海外で売れる中古品をデータマイニングによって増やしていきたい。



2017年4月24日月曜日

Live Commerce フィリピン開発チームについて

2016年3月以来となるが、約1年かかったがLive Commerce のバージョンは3.2となった。詳細は公式サイトの通りとなるが、Live Commerceは私の30代の人生と共に生きた。

2009年 Live Commerceスタート


2009年当時はLive Commerceのリリース直前でプログラムを開発していた。それから約8年もの歳月が経ち、この8年間は毎日が子育てとLive Commerceというソフトウェアのバージョンアップで、毎日がLive Commerce有りきで仕事をした。

あと2年で40歳となるがメイン開発は日本の開発チームに引き渡された。私の今の仕事は当時はなかったのだが2012年頃に立ち上げたフィリピン開発チームのジョブトレーニグを行うことだ。

2013年 フィリピン開発チームの立ち上げ

フィリピン開発チームには目標が2つある。

1、現地での一気通貫の開発体制
今の日本で行なっているテーマ開発、プラグイン開発というLive Commerceの根幹開発を現地エンジニアで全てでできるようにすることと。これはこの数年で目標をクリアできそうな開発体制・開発スキルのレベルに達している。既に日本企業の大規模案件をいくつか受託しており、その案件のテーマ開発やプラグイン開発を実際にフィリピンで行なっている。

HTMLのコーディングからPHPのコーディング、ECサイトに於けるショッピングユーザーインターフェース、ユーザーエクスペリエンスなどこの数年で徹底的に教え込んだ甲斐もあって、ECサイトに特化したWEBデザインなら日本に引けをとらないレベルだ。

2、アジア周辺からのECサイト受託
フィリピンを中心とするアジア地域でECサイトの受託ができるようにする営業体制を作ること。というのも、Live Commerceは管理画面も英語・簡体字・繁体字で提供しているので、そもそも日本だけに市場を限定する必要なく、実際にいくつかのクライアントは香港や米国にもいて使ってもらっている。

そのため、英語圏・中華圏から受託してもLive Commerceは十分機能するし、決済は配送面については、ローカライズするためにローカル対応の決済プラグインが配送プラグインの開発が現在フィリピンで行える。つまり、開発面には不安はなく、営業面をこの数年で強化していく。

これにより、現地フィリピン人のIT技術者の所得向上を期待したい。
もし、このブログを見ていただいているフィリピン現地の日系企業なら、もちろん現地で受託開発は可能だ。