ポジティブ思考のウソを斬る
ダン・S・ケネディ(著)
なんともネガティブなタイトルだが、この本を1年に1回は必ず読むようにしている。子育て世代の30代〜40代にとっては子供には絶対に教えてはいけないタブーのようなことだらけの内容。
目次を見ただけでも、子供には見せられない内容だ。
- ポジティブ思考のウソ
- 生まれながらの才能のウソ
- いまどき大学くらい出ていないとのウソ
- 謙虚は最大の美徳のウソ
- 礼儀正しくあれのウソ
- クリエイティブであらねばならないのウソ
- 継続は力なりのウソ
- 、、、
と続くのだが、世の中を見渡すとこれとは真逆のメッセージや広告文が多いことに気づくだろう。長年ビジネスをしていると、ポジティブなメッセージを受けるので、次第に角が取れて丸くなったビジネスパーソンとなっていくだが、ダンの本を読むと真逆だ。なので、この本は毎年1回読むことにしている。ネガティブな感情や怒りの感情は起業家にとっては最も重要だし、怒りの感情がないと良い製品は作れない。
この本は1999年発行なので、すでに18年前の本なのだが、Amazonでも定価1500円ではなく高値となっていることからも絶版になっているのではないだろうか。
20代から30代は何かと自己啓発系の成功法則の本やセミナーに参加する傾向にあるが、成功法則産業はいわば、ルールを作るようなもの。例えば7つの習慣は7つ、思考は現実化するのルールは13、これだけで20のルールが存在することになる。このルールをすべて実践したからといってうまくいくわけではない。ダンケネディーはこのルールをぶち壊すことにこそ意味があると何度も本書で読者に訴えかけているように感じる。
たしかに、起業家はルールブレイカーでなければならいと。
1年に1回は読むと、なんとなくスカっとする。
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