リーダーのいない事業は、何を目的にやっているのかが分からなくなります。
まあ、当たり前ですけど。
実は、当社ではある受託事業で、そこそこ売上がある(月商数千万レベル)サイトがあります。
しかし、発注元にもリーダーのような人がいないので、受託を受けている当社としても、何をやればより良い方向に事業が転じるのか、担当している社員もよく分からなくなってきています。当然、その仕事に対するモチベーションが上がりません。
ただ、売上が数千万もついてしまっているので、モチベーションがないとはいえ、やらざるをえません。
こんな意味のない事業をどうやって、今後消化していけばいいのか、悩むところです。
どうやって、社員のモチベーションを上げていけばいいのかです。
こういう状態になった時、私はいつもやることがあります。
自分の会社は何で稼いでいて、どのカテゴリのお客様が、自社を支えているのかをもう一度考え直しています。
そうすると、自社を支えているお客様の顔が浮かびます。
うちの会社は、Discovery Japan Mall という小売業と、Live Commerceという法人向けソリューションで商売しています。
今回、よく分からなくなったのが、Live Commerceにぶら下がっているある案件(発注元にとっては1つの大きな事業)です。
Live Commerceは、越境ECソリューションなので、越境ECに必要な決済・配送・税金計算・ローカリゼーションに関するソリューションを自社開発したり、外部とのアライアンスによって提供していますが、その範囲を超えたことをやると、今回のようにおかしくなってきます。
これはどういうことかというと、Live Commerceにぶら下がっている受託案件というのは、あくまでも、Live Commerceのソリューションを導入し、売上を最大化するために、お互いがお金と時間をかけて取り組んでいるわけです。
具体的に、おかしい状況になる時って、越境ECに必要な決済・配送・税金計算・ローカリゼーションに関するソリューションを提供していない時と断定できると思います。
自社の本丸の事業とは別のところで社員がエネルギーを使うようになると、目的があやふやになって、モチベーションが下がってきます。
でも、1つの案件を消化するために、自社の本丸の事業ではなく、クラウアントの事業背景になることを優先せざるをえないことも、これまたBtoBではよくあることです。
まずは、クライアント事業が抱えている課題を解決した上で、自社のソリューションを導入してもらうみたいな。
で、今うちではある案件で、そういう状態が発生しているのですが、私がやることは1つだけ。
Live Commerceの歴史を社員に説明することです。
「今」現在進行形で起きていることを理解するには、今起きていることの過去を理解しないと、なぜ今このようなことが起こっているのかを理解できません。
「今」起きていることは、過去にそのようにせざるを得ない理由がいくつか存在するわけで、それを社員に理解してもらうことが、私の役目だったりします。
つまり、Live Commerceという事業の歴史を理解することです。
Live Commerceという事業を始めたのが2009年、既に14年目に突入しています。
14年前にいた社員は今は一人もいません。今いる社員は古くても10年ぐらいです。
こんなに長く1つの事業を継続してやるとは思っていなかったので、最近になって、なぜ「今の形なのか?」と社員から聞かれることも多く、
それに対して、回答はその場でしたとしても、関係者にそれを理解してもらうようなことをしてきませんでした。
なので、自分も仕事のやり方を、事業開発と同時に、事業の過去のこと、歴史もこれからは
教えて、今回のような問題が起こっても驚かないようにしておきたいと思います。
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